村上春樹『1Q84』Book 3 読書中(その2)

 第18章まで読んだ。ここまでBook3 を特徴づける新しい登場人物が出ていない。舞台もそのまま。つまり、Book1, 2 の設定を引き継ぐだけの進行である。いつになったら変化が現れるのか。変わり映えのしない天吾のアパートを見張り続ける牛河のような気分になってきた。 人は、物語という世界を生きること。影をかかえていること。これがBook1, 2 の主題だったが、Book3 は筋書きと設定を引き継ぐだけで、主題は忘れられている。以上をまとめればBook3 は今のところ、物語の終わった世界である。私は『1Q84』がBook2 で完結してると思っていたので、理解できる状況ではある。