クリストファー・ノーラン「インセプション」

今敏が亡くなったと聞いて、「インセプション」を見たくなった。三時間近いということで敬遠していたのだけど、他人の夢に侵入する映画という点で、それを見ることが「パプリカ」の監督をしのぶよすがになるような気がした。三時間はあっという間であった。…

閑話。

花村萬月なんて読むのは何年ぶりか。「文学界」八月号に連作「色」の第三回「黄」が載っていた。「もう十年ほど前になるだろうか。書家の提言がきっかけで、手書きか、ワードプロセッサかという論争がおきたと記憶している」。おお、十年前の話なら任せてく…

新潮2月号、野田秀樹「パイパー」

戯曲である。先月にシアターコクーンで上演されていたらしい。chez sugi に適切な紹介と感想があった。結末あたりの台詞が象徴的だったのでメモだけ残しておく。 ワタナベ「ああ、死んだふりだ。でも今までだって、生きたふりだ。終わろうとしている世界を、…