二〇〇九年の一番

あっちこっちの新聞で、書評家さんたちが今年のベスト3とか2009年の回顧とかなさっている。思ったのは、鹿島田真希『ゼロの王国』を読まずにいたのは手抜かりであった。そうか『白痴』を素材にしてるのか。そりゃ読もう。

せっかくだから私も。2009年の収穫をやってみたい。

長編賞、川上未映子『ヘヴン』。
短編賞、千頭ひなた「翅病」。
詩歌賞、なかにしけふこ『The Illuminated Park』。
評論その他賞、佐々木中「生への侮蔑、『死の物語』の反復」(『村上春樹1Q84」をどう読むか』)。

選評はそれぞれの発表時に書いた。